
アラン・ド・ボトン著。原題は「THE ART OF TRAVEL」旅のアートを、旅する哲学と訳す必要があったのでしょうか?
表紙の絵はエドワード・ホッパー。彼は旅をしながら絵を描いた。他にもゴッホやらヨブやらいろんな人をナビゲーターに、著者は、旅は思索の助産婦であるという言葉を記している。それは何も乗り物に乗ってどこかへ行かなくても、自分の部屋を巡る旅でもよいのだ、というお話で締めくくる。
パンデミックの時代が来てしまい、旅がしにくくなった。仕方ないのでしばらくは心の井戸を深く掘り、自分の中に旅しよう。
